
食客論
星野太
講談社 / 2023-03-02
累計読者数3
平均ハイライト数 10.3件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
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この本について
人と一緒にいると疲れるのに、ひとりきりでも落ち着かない。職場でも友人関係でも、距離感の取り方にいつも迷う……そんなモヤモヤを抱えているときに、この『食客論』はけっこう静かに効いてきます。 星野太さんが取り上げる「イディオリトミー」という考え方は、孤独でも集団でもない、そのあいだの揺らぎをどう生きるかという視点をくれます。共生を「目指すべき理想」ではなく、すでに避けられない前提として扱う姿勢も、自分の違和感を言語化してくれる感じがありました。誰かと関わるって、本当はもっと曖昧で、友でも敵でも説明できない場面の連続なんだと思わせてくれます。 そして一番刺さったのは、食べ物や言葉をめぐる「交換」という発想でした。相手を圧倒も支配もしない、でも完全に一体化もしない。たがいに甘噛みするような口唇的な関係、という表現が妙に具体的で、日常の人間関係にそっと置き換えられます。自立しているつもりでも、実際は誰かに寄りかかり、誰かを支えて生きているという感覚にも、不思議と納得がいきました。 人との距離感をどう整えればいいのか迷い続けている人に、落ち着いた視点の変化をくれる一冊です。
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出版社による紹介
傍らで食べるもの――それはだれか? ロラン・バルト、ブリア=サヴァラン、フーリエ、ルキアノス、キケロ、カール・シュミット、ディオゲネス、九鬼周造、北大路魯山人、石原吉郎、ポン・ジュノ、メルヴィル、アーレントらのテクストに潜む、友でも敵でもない曖昧な他者=「食客」。彼らの足跡をたどり、口当たりのよい「歓待」や「共生」という言葉によって覆い隠されている、「寄生」の現実を探究する。 第一章 共生 第二章 孤食 第三章 口唇 第四章 食客 第五章 海賊 第六章 異人 第七章 味会 第八章 坐辺 第九章 飲食 第十章 寄生(プロローグ) あとがき
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