
「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学 (ちくまプリマー新書)
榎本博明
累計読者数4
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star総合評価 51/100
trending_up後半加速型
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この本について
人と一緒にいる時は普通に笑えているのに、家に帰るとどっと疲れが出たり、急に自分が空っぽに思えたりしませんか。誰かとつながっていないと落ち着かないのに、いざ心の距離が近づくと身構えてしまう。そんな揺れを抱えていると、「自分ってめんどくさいな」と思いがちですが、この本はその裏側にある心理を丁寧に言語化してくれます。 読んでいて強く感じたのは、孤独に耐える力というより、「自分と向き合う時間をどう扱うか」がテーマになっていることでした。人と一緒にいると相手への配慮で頭がいっぱいになって、じっくり考える余白がなくなる。でも一人になると、不安や理想とのギャップが押し寄せてきてスマホに逃げたくなる。その循環を、無理に断ち切らせるのではなく、「なぜそうなるのか」を文化や甘えの構造まで遡って説明してくれるので、自分を責めずに整理できます。 もう一つ、この本が意外と効くのは、人との距離の取り方に悩んでいる時です。わかってほしい気持ちが強すぎると絆は作れないし、逆に相手に合わせすぎても自分が消える。個別性を自覚しながら、相手をわかろうとする姿勢をどう両立させるか。抽象論ではなく、現実の人間関係の“気まずさ”を前提に話してくれるので、実生活に落とし込みやすいです。 自分の孤独の扱い方をひとつ深くしたい人、つながり方に疲れている人にはとても刺さる一冊だと思います。
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