ヨムナビ
友情について (岩波文庫)

友情について (岩波文庫)

キケロー、中務 哲郎

講談社 / 2004-04

累計読者数4
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 52/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

人間関係って、歳を重ねるほど「どこまで踏み込んでいいのか」が分からなくなる時があります。距離を取りすぎても表面だけになるし、近すぎても互いにしんどい。しかも、相手の本音が見えにくい時代だからこそ、自分の感覚まで揺らいでくる。そんなモヤモヤを抱えているときに、キケローの『友情について』は、少しだけ視界を広げてくれる本でした。 この本が面白いのは、「友達とはこうあるべき」といった正解探しではなく、友という存在をどう扱うか、自分の側の姿勢を静かに点検してくれるところです。例えば、相手を“第二の自己”とみなす視点は、単に仲良しという話ではなく、「自分と同じくらい大事にできるか」という現実的な問いでもあるし、忠告をめぐるやり取りのくだりは、耳が痛いけれど、たしかに本音を共有できる関係とはこういうものだよな、と妙に納得させられます。見せかけや利益ではなく、愛情そのものから関係が生まれるという話も、普段つい計算してしまう自分にブレーキをかけてくれる感じがありました。 特に刺さるのは、「自分のことを全部話せる相手がいるか」という問いかけです。成功していても、悩んでいても、それを等身大で受け取ってくれる人がいないと、どこか空虚になる。逆に、そんな相手が一人でもいれば、日々の選択の負荷がだいぶ軽くなる。この感覚を、一度立ち止まって確かめたい人には、静かに寄り添ってくれる本だと思います。 今の人間関係にうっすら違和感がある人、あるいは「本音を言える相手って誰だろう」とふと立ち止まってしまう人に、じわじわ効いてくる一冊です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『老年について』の姉妹篇として書かれた対話篇。古代ローマの政治家で賢者の誉れ高いラエリウスが、無二の親友であった小スキーピオーを喪った動揺さめやらぬ中で、二人の女婿を前にして、友情について語る。友情論の古典の新訳。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要