
転職エージェント7年生記: 1300人の転職相談から見えたキャリアと転職のリアル
こやと
この本について
転職のことを考え始めると、どうしても気持ちばかりが揺れてしまって、「何を基準に決めればいいんだろう…」というモヤモヤに引きずられがちです。僕もそうで、考え続けているはずなのに全然前に進んでいない感覚だけが残る時期がありました。そんなときに、この本がくれたのは「思考より先に事実を集める」という視点でした。 特に刺さったのは、強みや転職理由を“ひねり出す”のではなく、実際にあった出来事の中から拾い集めるという姿勢です。感謝された場面、没頭した仕事、うまくいったプロセス。こういう具体的な出来事に立ち返ると、不思議と自分の軸が見えやすくなるんですよね。面接でうまく話せないのも、自覚していないだけで材料はすでに持っている、という感覚に変わりました。 また、企業に対して「どんな経歴の人が採用されているんですか?」と聞ける人はセンスがいい、という話も印象的でした。自分勝手な想像ではなく、まず事実を知ろうとする姿勢が、現職でも転職でも大事なんだと腑に落ちました。応募理由も仮説でいいという考え方も、気負いすぎていた自分にはだいぶ救いでした。 転職が正解かどうか決めきれない人、いまの仕事の棚卸しがうまくできない人には、けっこうしっくりくると思います。大げさな希望を語らなくてもいいし、前向きさを無理に作らなくてもいい。まずは事実を並べるところから始めればいい、という穏やかな背中の押され方が、この本の魅力でした。
読書インサイト
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