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国家の債務を擁護する 公的債務の世界史 (日本経済新聞出版)

国家の債務を擁護する 公的債務の世界史 (日本経済新聞出版)

バリー・アイケングリーン、アスマー・エル=ガナイニー、ルイ・エステベス、クリス・ジェイムズ・ミッチェナー、月谷真紀、岡崎哲二

日経BP / 2023-05-19

累計読者数3
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約8時間22分
star総合評価 24/100
start序盤集中型
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この本について

最近、ニュースで「国の借金」と聞くたびに、これって本当にそんなに悪いことなのか、でも自分では説明できない…そんなモヤモヤを抱えていました。数字だけが大きく取り上げられる一方で、そもそも公的債務ってどう成り立ってきたのか、なぜ必要とされてきたのかはほとんど語られません。私自身、その空白がずっと気になっていました。 この本は、その穴を埋めてくれます。ただの制度の説明ではなく、古代の神殿が会計スキルを持ちながら国庫を管理していた話や、ローマが貨幣の独占で歳出超過を乗り切っていた話、さらには議会が債権者の声を取り込みながら近代国家が形づくられていく流れなど、「公的債務がどう人々の生活や統治を動かしてきたのか」が具体的なシーンとして見えてきます。抜粋を読んでいても、読者が保存したポイントは、制度の成立を支えた人間側の工夫や葛藤に集まっている印象があります。 特に、自分の理解を揺さぶられたのは、公的債務が単に「借金の拡大」ではなく、金融市場の発展や貯蓄の受け皿を生み、結果的に民間の投資を後押ししていたという部分でした。国が借り入れできるようになるまでに、宗教的な規範が歯止めになった時代もあれば、貸し手側が税の徴収まで監視して信用を確保していた時代もある。歴史を通して見ると、「借金=悪」という単純な図式がどれだけ浅かったかに気づかされます。 経済の話になるとつい苦手意識が出る人でも、歴史の流れに沿って読むことで理解が腑に落ちやすいはずです。特に「国の財政について、自分の言葉で説明できるようになりたい人」には刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

巨大債務にどう対処すべきか? ヒントは歴史の中にある。 2000年にわたる歴史から見えてくる公的債務と経済発展との関わり、債務危機対応への道。 世界史的にみてもきわめて高い水準の巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理していけばよいのか。日本経済最大の問題を考察するうえでも役立つ本格的な債務論。 古代ギリシャから中世のローマ教皇、ヴェネツィア、英仏などの絶対王政、ジョン・ロー、近代国家の成立と財政、アメリカ南北戦争、南米への投資ブーム、オスマントルコ帝国、中国・清および明治日本の資金調達、中央銀行の創設、第一次・第二次世界大戦、福祉国家の登場と戦争財政、戦後の国際金融、石油マネー、途上国債務問題、ルービン財政、リーマン危機などごく最近に至るまでの歴史を取り上げる。最後に、新型コロナのパンデミックを乗り切るために公的債務の果たした役割を取り上げ、重い債務を負担する世界各国の政府が危機から立ち上がり、前に進むためのヒントを示す。 バリー・アイケングリーンら世界的に著名な研究者が執筆。増大する公的債務の背景事情、債務削減に成功するための条件を明らかにし、国家の債務問題に関するバランスのとれた議論を展開する。オリビエ・ブランシャール、アラン・ブラインダー、ニーアル・ファーガソンなどの世界的に高名な経済学者、歴史研究者が高く評価している。
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