
新規事業着工力を高める
内田 有希昌
東洋経済新報社 / 2023-08-23
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推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 60/100
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この本について
新規事業に関わっていると、「どこから手をつければいいのか」「この検討って本当に意味があるのか」といった不安が常につきまといますよね。社内の期待と現場のリアルの間で揺れたり、着手の基盤づくりをすっ飛ばして進めたくなる焦りも、すごくよくわかります。僕自身も任命制で新規事業に入ったときは、オーナーシップをどう育てるかでずっと迷っていました。 この本は、まさにその“モヤモヤの正体”に光を当ててくれます。刺さったのは、新規事業がうまくいかない背景を「才能不足」ではなく「着工プロセスの設計不足」として丁寧に分解してくれるところです。特に、基盤作りのフェーズをすっ飛ばすと成功確率が落ちるという指摘は、耳が痛いけれど現場感に満ちていて、急ぐほど遠回りになる理由が腑に落ちました。また、ユーザーのペインを起点にビジネスモデルを再構築する例が具体的で、従来の延長線では思いつかない発想の幅を体感できます。さらに、社内メンバーの評価軸と事業成功がズレる現実にも触れていて、「なぜ理想どおりに動けないのか」を説明してくれるのがありがたいところです。 新規事業に“任命された側”の人こそ、救われる一冊だと思います。自分の迷いそのものがプロセス上の必然だとわかると、少しだけ肩の力が抜けますし、どこに時間をかけるべきかが見えてきます。そんな地に足のつく視点がほしい人に、静かに効く本です。
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