
マッキンゼー 新規事業成功の原則 Leap for growth (日本経済新聞出版)
野中賢治、梅村太朗
日経BP / 2022-07-07
この本について
新規事業に関わっていると、「なぜこんなに進まないんだろう」「どこまで本社と切り離すべきなのか」というモヤモヤがどうしてもつきまといますよね。僕自身、既存事業のやり方を引きずったまま立ち上げを進めてしまい、後でシステムや体制を切り出すコストに頭を抱えたことがあります。 この本が効くのは、そういう“現場で起きているリアルなつまずき”を、構造として整理してくれているところです。たとえば、本社システムに乗っかったまま進めるとスケール段階で必ず詰まる、という指摘はドキッとする人が多いはずですし、立ち上げ初期からインフラを分けておく判断の重さも腑に落ちます。また、成果重視のアジャイルな動かし方を組織としてどう支援するか、優秀な人材を本気でアサインできているか、という踏み込みは「結局うまくいく会社と何が違うのか」を現実的に示してくれます。 さらに、事業を続けるべきかの判断軸として、既存事業とのシナジーだけでなく、その事業が自社の“自然な持ち主かどうか”という視点を置いているのも印象的でした。情緒や根性論ではなく、NPVでパイプライン全体を捉え直す考え方は、社内で合意形成に悩む人にとって心強い武器になります。 新規事業の立ち上げとスケールの間で迷っている人、特に「本社との距離の取り方」に悩む人に刺さる本だと思います。僕も読んでいて、自分がつい曖昧にしていた部分がだいぶ整理されました。
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ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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