
企業進化を加速する「ポリネーター」の行動原則 スタートアップ×伝統企業
中垣 徹二郎, 加藤 雅則, and 根来 龍之
日経BP / 2023-06-24
この本について
新規事業やオープンイノベーションに関わっていると、「社内の温度差がしんどい」「スタートアップと話すスピード感と、社内の決裁スピードのギャップに疲れる」「そもそも自社は何を外に求めるべきなのかが曖昧」というモヤモヤにぶつかりやすいと思います。僕自身、外の可能性を感じて動こうとすると、内側の論理に跳ね返されてしまうあの感覚に何度も立ち止まりました。 この本がよかったのは、そのモヤモヤを「能力不足」ではなく「構造」によるものとして丁寧に言語化してくれるところです。例えば、まず自社のどこにピースが欠けているのかを特定しないと話が始まらないという指摘は、外の情報を持ち込んでも噛み合わない理由を腑に落ちるかたちで説明してくれます。また、伝統企業がどうしても慎重になり、社内で「できるはずだ」という反論が出やすい背景も整理されていて、その上でどう橋渡しすれば前に進むのかが具体的に描かれています。さらに、スタートアップ側の時間感覚や意思決定スピードの事情を知ることで、どこから調整すべきかの視点ももらえます。 特に「既存事業へのリスペクトを保ちながら、異議を唱える空気をつくる」というバランス感覚の話は、現場で動く人ほど刺さる気がします。外と内の狭間で消耗している人にとって、少し呼吸がしやすくなる一冊です。 こんな人に刺さります:社内外の狭間で“ポリネーター的”な役回りを担っている自覚がある人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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