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卒業生には向かない真実 〈自由研究には向かない殺人〉シリーズ (創元推理文庫)

卒業生には向かない真実 〈自由研究には向かない殺人〉シリーズ (創元推理文庫)

ホリー・ジャクソン、服部 京子

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

日常でも、言いたいことがうまく言えずに途中で遮られたり、「本当は何を考えているのか」を聞けないまま関係がこじれていくことってありますよね。あの抜粋の、言いかけた言葉をカーラがさっと遮るシーンに反応した人は、きっとその空気の揺れや、言葉の裏にある感情の圧を敏感に拾っているんだと思います。 このシリーズの面白さは、事件そのものよりも、登場人物どうしの沈黙や急な割り込み、態度のズレといった“細かい引っかかり”が物語を動かしていくところにあります。曖昧なままにしてきた人間関係ほど、何かが起きた瞬間に一気に形が変わる。その過程が丁寧に積み上げられているので、読みながら自分の過去の会話や判断を思い出すことが何度もありました。 もうひとつ効いてくるのは、主人公の視界がぐらつきながらも事実に近づいていく感じです。強い意志で突き進むタイプではなく、迷いながら、小さな違和感を拾っていく。その姿が、日常の選択に迷いがちな自分たちに妙に近いんですよね。だからこそ、人物のちょっとした言動が伏線になっていく流れが、読み物としてだけでなく、自分の対人感覚の再確認にもなると思います。 人の言葉の端にひっかかりを覚えるタイプの人には、とくに刺さる物語です。

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