
世界最高峰の経済学教室 (日本経済新聞出版)
広野彩子
日経BP / 2023-07-07
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推定読了時間 約6時間29分
star総合評価 43/100
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この本について
仕事でも私生活でも、「もっと合理的に動けたらいいのに」と思いながら、実際はつい余計な感情で判断がぶれたり、後から「あれ、なんであんな選択したんだろう」と首をかしげることってありますよね。自分のダメさというより、人間という生き物の扱い方そのものに、どこかモヤモヤが残る感じです。 この本を読んで印象的だったのは、「合理的に振る舞えない自分」を無理に矯正する話ではなく、そもそも人はそういう存在だと前提からひっくり返してくれるところでした。行動経済学が扱う“ちょっと頼りない人間像”が、妙に自分たちの日常と重なるんです。飲みすぎて後悔するとか、未来のためより今を優先してしまうとか、そんな行動を「甘え」ではなく構造として見せてくれるので、自己嫌悪よりも理解が先に立つ感覚があります。 もうひとつ刺さったのは、意見のぶつけ方や議論の姿勢に対する話です。日本ではつい遠慮したり、批判そのものを避けてしまいがちですが、著者が語る米国の学生たちの“正面からぶつかる感じ”は、ただ強気というより、考える力そのものを育てる行為なんだと気づかされました。礼儀は必要だけれど、上下関係より議論の質を優先する姿勢は、仕事にもそのまま持ち込めるところが多いはずです。 人間の弱さを現実的に扱いたい人、そして「考える力」をもう一段深めたい人には、穏やかに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
ベッカー、セイラー、アリエリー、ミルグロム、ロス、リスト、ヘックマン、バナジー、アセモグル、スティグリッツ、ロドリック、ラジャン――。ノーベル賞受賞経済学者からその有力候補者まで。『日経ビジネス』経済学担当記者が世界トップクラスの著名経済学者にインタビュー、あわせて研究内容・背景を解説。現代経済の課題、その解決を目指す経済学の最前線の動向をビビッドに伝えます。 人的資本論、行動経済学、組織の経済学、マーケット・デザイン、教育、開発経済学、グローバル経済、政治と経済との関わり、イノベーション、グローバリゼーションなど、多様な経済分野について、それぞれの分野を代表する経済学者が、現代社会の直面する問題に経済学はどう向き合っているのか、解決に向けてどのようなヒントが得られるのか、研究の動機、成果、社会における役割、政策への提言などを率直に、自在に、語ります。 現代を代表する経済学者たちの率直で平易な言葉からは、経済学という人間行動の探究が、時代を超えて社会を変える力を持つことが実感できます。また、インタビューとともに、各経済学者の研究のバックグランド、個性などを十分に紹介。経済学のパワーを知り、経済学をより身近に感じられる教養書です。
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