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凜として灯る

凜として灯る

荒井裕樹

現代書館 / 2022-06-21

累計読者数3
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%

この本について

仕事でも日常でも、「なんでこんな価値観が当たり前みたいな顔しているんだろう」とモヤつく場面ってありますよね。慣れようとしても心のどこかがずっとざわつくし、スルーできたからといって、それが本当の意味での“解放”なのかはわからない。私もこの手の悩みをずっと抱えてきたので、読者の方が保存していた抜粋を見て、あぁここが刺さるよな…と深くうなずきました。 『凜として灯る』は、そんなモヤモヤを「社会の側の問題として見直す視点」をくれる一冊です。例えば、障害者が排除される構造や、女性が“わかってもらうための努力”を強いられてきた歴史を丁寧に描きながら、私たち自身が内面化してきた価値観まで問い直してくれます。平気になることと解放は違うという指摘は、私自身も仕事で“割り切ってる風”を装う癖があるので刺さりましたし、「美しい/醜い」という判断そのものから自由になるという視点は、自己評価に疲れた人ほど響くと思います。 さらに、産む・産まない、怒りをどう扱うか、誰と連帯できるのかといった議論が、綺麗ごとではなく生々しく描かれていて、読んでいるうちに「自分が当然だと思っていた前提って、実は社会に植えつけられたものだったのかもしれない」と足元が揺さぶられます。これは“行動を変えよう”と煽る本ではなく、「傷ついた自分の感覚を取り戻すところからでいい」と言ってくれる本でした。 自分の違和感をごまかすのが苦しくなってきた人に、そっと置いておきたい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

その人は『モナ・リザ』にスプレーを噴射した。 理由を知るには人生を語る覚悟がいる。 1974年4月20日、東京国立博物館で開催された「モナ・リザ展」一般公開初日。人類の至宝と称される絵画「モナ・リザ」(レオナルド・ダ・ヴィンチ作)に、一人の女性が赤いスプレー塗料を噴射した。女性の名前は米津知子。当時25歳。「女性解放」を掲げたウーマン・リブの運動家だった。取り調べのために連行される警察車両の中で、彼女はクスクス笑いが込み上げていた。極度の緊張と、やっと落とし前をつけられたうれしさの中で。女として、障害者として、差別の被害と加害の狭間を彷徨いながら、その苦しみを「わたしごと」として生きるひとりの、輝きの足跡。 「第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞後初の書き下ろし作品!
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