
凜として灯る
荒井裕樹
現代書館 / 2022-06-21
この本について
仕事でも日常でも、「なんでこんな価値観が当たり前みたいな顔しているんだろう」とモヤつく場面ってありますよね。慣れようとしても心のどこかがずっとざわつくし、スルーできたからといって、それが本当の意味での“解放”なのかはわからない。私もこの手の悩みをずっと抱えてきたので、読者の方が保存していた抜粋を見て、あぁここが刺さるよな…と深くうなずきました。 『凜として灯る』は、そんなモヤモヤを「社会の側の問題として見直す視点」をくれる一冊です。例えば、障害者が排除される構造や、女性が“わかってもらうための努力”を強いられてきた歴史を丁寧に描きながら、私たち自身が内面化してきた価値観まで問い直してくれます。平気になることと解放は違うという指摘は、私自身も仕事で“割り切ってる風”を装う癖があるので刺さりましたし、「美しい/醜い」という判断そのものから自由になるという視点は、自己評価に疲れた人ほど響くと思います。 さらに、産む・産まない、怒りをどう扱うか、誰と連帯できるのかといった議論が、綺麗ごとではなく生々しく描かれていて、読んでいるうちに「自分が当然だと思っていた前提って、実は社会に植えつけられたものだったのかもしれない」と足元が揺さぶられます。これは“行動を変えよう”と煽る本ではなく、「傷ついた自分の感覚を取り戻すところからでいい」と言ってくれる本でした。 自分の違和感をごまかすのが苦しくなってきた人に、そっと置いておきたい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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