ヨムナビ
穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡 (日本経済新聞出版)

穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡 (日本経済新聞出版)

スコット・レイノルズ・ネルソン and 山岡由美

日経BP / 2023-10-17

累計読者数4
平均ハイライト数 8.5件/人
推定読了時間 約5時間52分
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事のニュースを追っていても、国際情勢の話になると急に霧がかかったような気分になることがあります。ロシアや中東の動きが自分の日常とどうつながっているのか、どこか他人事のまま終わってしまう感じです。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 『穀物の世界史』を読んでおもしろかったのは、世界の大事件が「小麦」という一本の線でつながって見えたことでした。エジプトのデモも、ロシア帝国の繁栄と衰退も、ウクライナの黒い道の伝説も、ぜんぶ食糧がどこから来て誰が運び、どこに集まっていたかで読み直せる。抽象的な“地政学”ではなく、港や交易路、商人の動きから歴史が立ち上がる感じがとても具体的でした。アメリカ産小麦の流入でヨーロッパの不動産バブルまで崩れた流れは、現代の市場の揺れを考えると妙に実感があります。 僕自身、ニュースを見るときに「これって食糧や物流の話としてはどうなっているんだろう」と一度立ち止まる習慣がついて、世界を見る粒度が変わりました。大きな物語より、足元の物の流れで考えたい人に刺さる本です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

《戦争や革命勃発の背後にアメリカ産小麦の存在――》 19世紀初頭より帝政ロシアは、ウクライナの黒海に面したオデーサの活況を呈する港を通じて、ヨーロッパの大部分に食糧を供給していた。しかし、アメリカ南北戦争の後、大量のアメリカ産小麦が大西洋を渡ってヨーロッパに押し寄せるようになり、食糧価格は急落した。安価な外国産穀物は、ドイツとイタリアの台頭、ハプスブルク家とオスマン帝国の衰退、そしてヨーロッパ各国による勢力圏の争奪戦に拍車をかけ、第1次世界大戦とロシア革命が勃発する決定的な要因となった。 国家の盛衰に説得力ある新たな解釈を加えた本書は、大国同士が鎬を削るなかにあって、穀物の支配が比類のない力を示してきたことを物語っている。従来の歴史観をゆさぶる注目書。 【目 次】 はじめに 第1章 黒い道 紀元前1万年~紀元前800年 第2章 コンスタンティノープルの門 紀元前800年~紀元1758年 第3章 重農主義的な膨張 1760年~1844年 第4章 ジャガイモ疫病菌と自由貿易の誕生 1845年~1852年 第5章 資本主義と奴隷制 1853年~1863年 第6章 アメリカの穀物神 1861年~1865年 第7章 爆発音と大変化 1866年 第8章 何をなすべきか 1866年~1871年 第9章 穀物の大危機 1873年~1883年 第10章 ヨーロッパの穀物大国 1815年~1887年 第11章 「ロシアはヨーロッパの恥」 1882年~1909年 第12章 オリエント急行、行動軍 1910年~1914年 第13章 パンをめぐる世界戦争 1914年~1917年 第14章 権力の源泉としての穀物 1916年~1924年 おわりに
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要