
世界の食卓から社会が見える
岡根谷実里
累計読者数5
平均ハイライト数 13.4件/人
star総合評価 62/100
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この本について
最近、ニュースを見ても世界のことが「遠いまま」な気がして、結局自分の生活にどう関係あるのかよく分からないまま流してしまうことがあります。国や宗教や歴史の話は重いし、どこから触れていいか迷う。料理や食材に興味はあっても、そこから社会までつながる実感はなかなか持てないんですよね。 この本を読んで驚いたのは、料理というごく日常的な入り口から、地理や歴史、政治、移民、宗教まで一気につながってくる感じでした。例えば、パレスチナの家族が「オリーブの木は私たちのアイデンティティ」と語る場面を読むと、食べ物が単なる“その国らしさ”ではなく、生きてきた土地の証や帰れる場所のしるしになっていることが急に自分ごとになります。また、シリア菓子がスーダンで広がっていく背景には、おいしさだけでなく、移民を受け入れる政策の話が自然に重なっていて、「味の裏側には必ず社会がある」という感覚が腑に落ちていきます。 さらに、野菜の味が肥料政策や気候と深く結びついていたり、魚が腐りやすい理由が生態と直結していたり、普段当たり前に食べているものが、人間の選択や環境と密接に編まれていることにも気づかされました。大げさな希望を投げかける本ではありませんが、「自分は何を食べて生きているのか」を静かに考えたくなるタイプの一冊です。 世界のニュースが遠く感じる人、料理の背景にある物語を知りたい人には特にしっくりくると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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出版社による紹介
イスラエル、中国、モルドバ、ボツワナ、フィンランド...家庭の台所で料理を教わり見えてきた、食と政治・宗教・環境・民族との関係。
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