
仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか (講談社選書メチエ)
ジャン=ノエル・ロベール、今枝由郎
講談社 / 2023-11-09
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推定読了時間 約2時間56分
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この本について
日常の中で「仏教って結局何なのか」とか、「文化として触れてきたけれど、実態はよく知らないままかも」というモヤモヤが残ることがあります。自分も同じで、宗教とも哲学とも言い切れない曖昧さにずっと引っかかっていました。 この本が面白いのは、仏教そのものよりも、“仏教がどう理解され、どう形を変えてきたか”に光を当てているところです。例えば、そもそも「仏教」という概念自体がヨーロッパの発明だったり、ブッダがサンスクリット語を避けたはずなのに日本では梵語が霊的なものとして扱われたりと、固定観念をひっくり返す話が続きます。また、各地で大蔵経の翻訳が国家意識の形成そのものだったという視点は、宗教を超えて“文化がどう育つか”を考えるヒントになります。 自分の立ち位置がよく分からないまま仏教に触れてきた人ほど、この本の距離感がちょうどいいと思います。どこかで「本来の仏教とは?」と探し続けている人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
インドで誕生した仏教は、いかにして世界に広まったか。その鍵は、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教など他の一神教とは異なり、仏教は現地の言語に翻訳されることを積極的に認めたことにある。本書の著者、ジャン・ノエル・ロベール氏によれば、仏教が中国に伝播するのは、同じインド・ヨーロッパ語族のユーラシア西部に伝わるよりもずっと困難だったはずだという。 チベット、モンゴルから中国、朝鮮、さらに日本へ、また、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながらも「仏教」としてひとつのまとまりを見せる「世界宗教」の変遷と広がりを、フランス屈指の東洋学者が平易に解説する。 なお著者は、日本語、中国語はもちろん、チベット語、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語など多くの言語に通じ、日本仏教の研究などにより、2021年、第3回日本研究国際賞を受賞している。 チベット文献学の第一人者で、著者と旧知の今枝由郎氏が翻訳し、充実した訳注と解説を付した。巻末には関連年表、索引も完備。著者による「日本語版のための序文」も掲載。 原著=Petite histoire du bouddhisme: Religion, cultures et identites,.Edition J’AI LU, Paris, 2008
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