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この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代 (朝日文庫)

この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代 (朝日文庫)

永井 路子

朝日新聞出版 / 2023-11-07

累計読者数4
平均ハイライト数 23件/人
推定読了時間 約6時間12分
star総合評価 58/100
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この本について

人間関係が複雑な職場にいると、「誰が何を考えて動いているのか」が分からず、余計に疲れてしまうことがありますよね。自分の立場や相手の背景をつかみきれず、ただ流れに巻き込まれてしまうような感覚。平安時代の物語なんて遠い世界の話に見えるけれど、意外とこのモヤモヤに通じるところがあります。 今回の抜粋は、人物名や官職の変化ばかりが並んでいるように見えますが、そこに惹かれるということは「人のつながりで時代が動いていく瞬間」を追いたい気持ちがあるからだと思います。道長の周囲で誰が昇進し、誰が外され、誰の兄弟や娘がどこへ嫁ぎ、どこで勢力の重心が移ったのか。永井路子さんの語りは、それを年表ではなく、息づく物語として見せてくれるので、複雑さの中に一本の流れが浮かび上がってきます。 また、地位や血筋がすべてを決めるように見える時代でも、個々の判断や感情が意外な転機を生む。その揺らぎが丁寧に描かれているから、現代で感じる「自分にできることなんて小さい」という思い込みが少しほぐれます。誰かの兄弟、誰かの子ども、誰かの部下。その関係のたった一つの動きが、大きな歴史の転がりにつながっていくのを見せてくれるんです。 人間関係の濃淡の中で物事が静かに転がっていく感触を知りたい人に刺さる一冊だと思います。自分のいる世界の見え方も、ほんの少し変わります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

優秀な二人の兄が相次いで病死、長兄の子・伊周との政争にも勝利した道長。やがて一条天皇のもとへ長女彰子を入内させ、のちの後一条天皇が生まれ、権力を握る。彰子に仕えた紫式部や清少納言など王朝の才女たちも鮮やかに描いた王朝歴史小説。
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