
こんな世の中に誰がした?~ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために~
上野 千鶴子
累計読者数5
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star総合評価 39/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも家庭でも、誰かの「弱音」をどう受け止めていいか分からなくなる時があります。自分だって余裕がないのに、他人の弱さにイラついてしまう自分を見つけて、あとから自己嫌悪になることもあります。努力や自己責任が当然とされる空気の中で、何が正しいのか判断しづらいまま日々が過ぎていく感じ、けっこう共通しているんじゃないでしょうか。 上野千鶴子さんの『こんな世の中に誰がした?』は、そういうモヤモヤの根っこを丁寧に説明してくれる本でした。例えば、他人の弱さを許せないのは、自分の弱さを認めきれていないからかもしれない、という指摘はかなり刺さります。また、自己責任が強調される社会の背景にある「中流から落ちたくない」という焦りや、家族に求心力が集まる理由を知ると、いま自分が感じている圧の正体が少し見えるようになります。そして「頑張れ」と背中を押すことがフェミニズムではないという話にも、働く場での違和感がすっと位置づく感覚がありました。 全体として、誰かを糾弾するというより、「この社会で生きると、こういう反応になってしまうのも無理はないよね」と場を広げてくれる本です。自分の苛立ちや罪悪感の扱い方に行き詰まっている人に刺さると思います。
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