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現代思想2022年5月号 特集=インターセクショナリティ——複雑な〈生〉の現実をとらえる思想

現代思想2022年5月号 特集=インターセクショナリティ——複雑な〈生〉の現実をとらえる思想

下地ローレンス吉孝、石原真衣、熊本理抄、山内明美、森山至貴

累計読者数5
平均ハイライト数 31.6件/人
star総合評価 69/100
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この本について

最近、「どの問題を優先すべきなのか」で頭の中がごちゃつくことが多いです。仕事でも、身近な人の困りごとでも、一つずつ切り離して考えようとしても、実際には全部が絡み合っていて、どこから手をつければいいのか分からなくなる感じ。そんなときにこの特集を読むと、そもそも“切り離して考えようとする前提”そのものがズレていたのかもしれないと思わされます。 たとえば、黒人運動と女性運動のどちらが大事かなんて問いが間違っていたように、私たちが抱える問題も「どっちを優先するか」ではなく、「交差点で何が起きているのか」を見る視線のほうが、本当は役に立つ。あるいは、痛みの語りだけが“本物らしさ”として扱われてしまう構造や、当事者の経験が研究や運動の中でどのように消されていくのか、そういう見えにくい動きを丁寧に照らしてくれるのも、この特集の力だと思います。 読みながら、自分もいつのまにか「名誉〜」の立場に乗っていたり、普遍っぽい語りに無自覚に乗っかっていたりすることに気づかされて、少し恥ずかしくなる。でも、その揺れごと読みに含めてくれるような懐の深さがあります。特に「単純化すると大事な誰かをこぼしてしまう気がする」と日々感じている人には刺さるはずです。 理論書というより、視線のかけ方がまるごと更新されるような一冊でした。

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