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NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK出版 日本放送協会

累計読者数5
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star総合評価 60/100
start序盤集中型
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この本について

最近、人の気持ちや自分の状態をどう扱えばいいのか分からなくなる瞬間が増えていませんか。相手のしんどさに寄り添いたいのに、正しい言葉が見つからないとか、自分の中のざわつきに説明がつかないまま日が過ぎていく感じです。分かろうとするほど空回りする、あの独特の重さに心当たりがある人は多いと思います。 この本は、いわゆる診断名よりも「いま起きている反応」そのものを丁寧に見る姿勢が貫かれていて、最初から正しく当てようとしすぎなくていい、という安心があります。たとえば、急性期のあべこべ感やざわざわ感を“状態”として扱い、そこから治療や関わり方を微調整していく流れが語られるのですが、これは日常の人間関係にも応用できて、相手の言葉よりもまず“反応”を観察するという発想を自然に教えてくれます。また、過度に原因を追及すると妄想を強めてしまうかもしれないという指摘は、悩んでいる相手に「なんで?」と聞きすぎてしまう自分へのブレーキにもなるはずです。 さらに印象的だったのは、治療を「やわらかに」捉え、普通の絵や小さな対話のような、侵襲性の低い関わりを大事にする視点です。うまく説明できない苦しさを抱える人に対して、無理に自己洞察を迫らない姿勢が、一緒にいる側の余白にもつながっていきます。 自分や大切な人の“言葉にならない部分”とどう向き合えばいいかに迷っている人に、しずかに効いてくる本だと思います。

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