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正義とは何か (講談社現代新書)

正義とは何か (講談社現代新書)

森村進

講談社 / 2024-01-18

累計読者数4
平均ハイライト数 7.5件/人
推定読了時間 約2時間59分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
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この本について

「正義って、結局どう考えればいいんだろう…」と、ニュースを見たり職場の議論に巻き込まれたりするたびに、うまく言葉にできないモヤモヤだけが残ることがあります。正しさを語るのは大事だと思うのに、どこから話を始めればいいのか分からない。自分もずっとそんな感じでした。 森村進さんの『正義とは何か』は、この“どこから語ればいいか問題”をほぐしてくれる本でした。特徴的なのは、正義を政治の話に限定せず、人と人の関係で生まれる価値として扱っているところです。たとえばロールズ以降の議論が分配や制度に偏りがちなのに対し、もっと素朴な「相手との関係で何が正しいのか」という視点を取り戻してくれる。プラトン、アリストテレス、ヒューム、ホッブズ…と正義観が全然違う哲学者たちを比較することで、「正義とは一枚岩じゃない」という当たり前だけど忘れがちな事実がクリアになります。 読んでいてありがたかったのは、正義が「結果のためじゃなく、それ自体で求められる価値」として説明される一方で、現代の政治的議論に引っ張られすぎないバランス感覚です。自分の職場でのふるまいや、誰かへの配慮、約束の扱い方といった日常レベルの判断にもちゃんと話が接続されているので、読みながら「これは自分にも関係ある話だな」と思えてきます。 制度論の議論にしっくり来なかった人や、「自分のなかの正しさ」を言語化したい人に向いている本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

何が「正しい」のか、わからなくなった時代に。 プラトン、カント、ベンサム、ロールズ……2400年にわたる知的格闘。 人生や社会に関わる切実な問いを、哲学者たちはこう考えた! 法哲学の第一人者があざやかに整理し、切れ味鋭く論じる、「正義」入門の決定版! 【本書の構成】 はじめに――いま、なぜ過去の正義論を見直すのか? 序章 正義論のさまざまなパターン――本書のねらい 第一章 正義とは魂の内部の調和である――プラトン 第二章 正義とは他の人々との関係において現れる徳である――アリストテレス 第三章 正義とは相互の利益になる契約を実行することである――ホッブズ 第四章 正義とは自然権の保護・実現である――ロック 第五章 正義とは慣習によって生じた財産権規則を守ることである――ヒューム 第六章 正義とは非難が適切であるということと権利の保護である――スミス 第七章 正義とは「定言命法」に従うことである――カント 第八章 正義とは功利の原理の一適用にすぎない――功利主義 第九章 正義とは社会制度の第一の徳である――ロールズ あとがき――文献案内をかねて
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