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水車小屋のネネ

水車小屋のネネ

津村 記久子

累計読者数9
平均ハイライト数 7.2件/人
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 86%

この本について

仕事でも生活でも、人との関わりに少し疲れてしまう時ってありますよね。自分の弱さが気になったり、家族のことで割り切れない思いを抱えたまま大人になってしまったり。誰かに優しくしたい気持ちと、それが自分を不自由にしている気もして、どこに立てばいいのかわからなくなるあの感じです。 『水車小屋のネネ』を読んでいて思ったのは、人が抱えている複雑さそのものに静かに寄り添ってくる物語だということです。母親も人間だと頭ではわかっていても納得しきれない感情や、他人の善意に救われる瞬間の居心地の悪さと温かさの同居、それでも「自分は誰かの良心の集合でできている」とふと腑に落ちる感覚。どれも大げさではなく、生活の手触りの中で描かれていて、読みながら自分の中の硬くなっていた部分が少しずつほどけていきました。 誰かに支えられた記憶をどう扱っていいかわからない人や、家族との距離感にずっと迷ってきた人には特に刺さると思います。登場人物たちが無理に前向きにならないまま、それでも少しずつ自分の輪郭を取り戻していく姿に、「こういう歩き方でもいいのかもしれない」と静かに背中を押される作品でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

非道な母から逃れて山あいの町にたどり着いた姉妹が、隣人らに見守られながら成長していく姿を描く。芥川賞作家による感動巨編。
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