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計測の科学

計測の科学

ジェームズ・ヴィンセント and 小坂恵理

築地書館 / 2024-01-05

累計読者数11
平均ハイライト数 30.2件/人
推定読了時間 約6時間11分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%

この本について

最近、仕事でも生活でも「数字に振り回されてるな…」と感じることが多くて、何をどこまで測ればいいのか、逆に何が測れないまま放置されているのか、よくわからなくなる瞬間があります。KPIの設定ひとつ取っても、便利さと窮屈さが同居していて、測ること自体が目的化してしまうあの感覚です。 『計測の科学』を読んで腑に落ちたのは、計測って本来もっと泥くさくて、人間の都合や歴史の偶然に満ちているという視点でした。たとえば「正確さ」の語源が「切り離す」である話は、何かを測るたびに別の何かを捨てているという当たり前の事実を思い出させてくれますし、土地を耕す時間で面積を決めていた中世の話は、「測り方が変われば、世界の見え方も変わる」ということを、妙に実感として受け止められました。さらに、可謬主義のくだりに触れると、私たちが頼りにしている基準も絶対ではなく、あくまで仮の目盛りの上で生きているだけなんだと、少し肩の力が抜けます。 測定やデータにまつわる圧に疲れている人、あるいは「この数値、本当に自分に必要なのか」と立ち止まりたい人にしっくりくる本だと思います。自分の日常の“基準”を見直すための距離感が、ちょうどよく手に入ります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「タイムズ」紙サイエンスブック・オブ・ザ・イヤー選出! 「ニューヨーカー」誌2022 年ベストブック選出! 「ロサンゼルス タイムズ」紙 書籍賞 科学 & テクノロジー部門ファイナリスト! キュビットからキログラム、ミリメーターから光の速度に至るまで、計測することは、人間が世界を理解するために発明した強力なツールだ。 科学と社会史に関するこの啓示的な作品で、著者はその隠された世界に飛び込み、 ナイル川の年間を通しての深さを測定することが重要な任務であった古代エジプトから、 フランス革命におけるメートル法という知的起源にまで読者を誘う。 そしてメートル法とインチ・ヤード法との間の驚くほどの対立から、現在のGoogleなどによる「数値化された自己」の時代まで、あらゆる場面で計測がもたらす政治的影響を鋭く捉えており、測定が抑圧と統制のツールとしてどのように使用されてきたかを科学的に探求する。 本書は、計測が、私たちの世界経験とどのように深くかかわっているかだけでなく、計測の歴史が、人類の知識の探究をどのように包み込み、形作ってきたかを、余すところなく描く。
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