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太陽帆船

太陽帆船

中村 森

KADOKAWA / 2024-03-14

累計読者数3
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約1時間22分
star総合評価 41/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

人間関係の距離感とか、過去の出来事をどう扱えばいいのかとか、答えが出ないまま日々が進んでいくことってありますよね。忘れたと思っていたことが、ふとした拍子にまだ胸のどこかをつまんでくるような感じ。前に進みたい気持ちと、立ち止まっていたい気持ちが同居してしまうあの感じです。 『太陽帆船』は、その曖昧さをごまかさずに言葉にしてくれる本だと感じました。「直せた方が愛せたものも」とか「一度でも大切だった出来事は心を包む柔らかな皮膚」みたいな一行が、過去を切り離すんじゃなくて、抱えたまま生きていく方向をそっと指してくれるんです。また、「あなたにはガラスでいたい」という表現のように、自分の弱さや壊れやすさを否定しない視点もあって、強がるよりも正直でいる方が呼吸しやすくなる感覚があります。 そして個人的にいちばん響いたのは、「別れても会えなくなっても…一度出会えばずっと祝祭」というまなざしでした。人との関係を失敗や成功で判断しない視点が、肩の力を抜かせてくれるんですよね。誰かを大切に思った経験そのものが、自分の輪郭を作っているのかもしれない、と静かに気づかせてくれます。 関係の余韻を丁寧に扱いたい人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》 《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》 《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》 中村森の第一歌集。 監修:千種創一(歌人・詩人)
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