
心と現実 私と世界をつなぐプロジェクションの認知科学 (幻冬舎新書)
鈴木宏昭 and 川合伸幸
幻冬舎 / 2024-03-27
累計読者数3
平均ハイライト数 25.7件/人
推定読了時間 約3時間20分
star総合評価 71/100
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この本について
仕事でも日常でも、人の言動を必要以上に深読みしてしまったり、逆に自分の感情の正体がよく分からなくなったりすることってあります。頭では「事実」と「思い込み」を分けたいのに、気づくと全部がごちゃまぜになっている感じ。こういう時に、自分の心の仕組みそのものを疑ってみる視点が意外と役に立ちました。 この本が面白いのは、「私たちが見ている現実は、けっこうな部分が自分の心が投射した“重ね描き”なんだ」という説明が、科学の言葉で丁寧に積み上がっていくところです。遺品がただの物体ではなくなる理由とか、誰かが触ったものにその人の“気配”を感じる現象とか、日常で見落としている心の動きを具体的に扱ってくれるので、読んでいるうちに「ああ、自分はこういう仕組みで世界を理解してるのか」と少し肩の力が抜けていきます。また、自己というものも固定された性質ではなく、他者との関わりの中で常に作り直される“現象”として描かれるので、自分像に縛られすぎていた視点がゆるむ感じがしました。 「人の反応に振り回されやすい」「事実と解釈の境目でよく迷う」という人には、とくに静かに響く本だと思います。
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出版社による紹介
なぜある人にとっては何の変哲もないモノが、別のある人には感情を揺さぶる特別な存在になるのか。なぜパントマイムでは、壁や障害物が実際にあるかのように見えるのか。これらの問題に答えるのが「プロジェクション(投射)」の認知科学だ。世界を見る時、私たちは心で生成されるイメージを無意識のうちに現実の存在に投射し、重ね合わせて見ている。この心と現実の世界をつなげる「プロジェクション」の概念が、人間の心をめぐる数々の謎を解き明かしつつある。最新の研究成果から人間の本質に迫る知的興奮の一冊。
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