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イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇 (集英社新書)

イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇 (集英社新書)

久保(川合)南海子

集英社 / 2024-09-17

累計読者数13
平均ハイライト数 22.3件/人
推定読了時間 約2時間40分
star総合評価 66/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 39%

この本について

人と話していて「なんでこんな受け取り方をしてしまうんだろう」とか、ネットの議論を見ていて「どうしてこんなに噛み合わないんだろう」と感じること、けっこうありますよね。自分の中の不安や思いこみが、世界の見え方にどれだけ影響しているのか、正直よくわからなくなる時があります。 この本は、そういう“見え方のズレ”を認知科学の視点から丁寧にほどいてくれます。例えば、知らないうちに自分の内側を外側に重ねてしまうプロジェクションの話は、対人関係での行き違いを思い返すと妙に心当たりがありましたし、時間に追われる場面でヒューリスティックに頼って判断を誤る流れは、日常の小さな失敗とそのまま重なります。また、孤独や不安が強い時ほど、人や出来事を“そう見たい形”に読み替えてしまう傾向の説明も、身に覚えがある人は多いと思います。 読んでいて思ったのは、これは「人は操られる存在だ」という話ではなく、自分の中でどんな意味づけが起きているのかを一段冷静に見られるようになる本だということでした。相手の問題だと思っていたことが、自分の認知のクセと半々だった、と気づくときのあの感覚に近いです。 自分の判断や感情の“根っこ”をもう少し理解したい人に刺さる一冊だと思います。僕自身、読み終わってから人との距離の取り方が少しだけ楽になりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

認知科学の概念「プロジェクション」とは、自分の内的世界を外部の事物に重ね合わせるこころの働きのこと。プロジェクションには “推し”の存在に生きる意味を見出すようなポジティブな面がある一方で、霊感商法、オレオレ詐欺、陰謀論、ジェンダー規範など、他者によってこころを操られたり自分自身を無意識のうちに縛ったりすることでネガティブな問題を生じさせる面もある。実際には起きていないことや存在しないものを想像して現実に投射できるがゆえに生まれる「イマジナリー・ネガティブ」を認知科学の視点で考察する一冊。
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