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ビリー・サマーズ 下 (文春e-book)

ビリー・サマーズ 下 (文春e-book)

スティーヴン・キング、白石 朗

文藝春秋 / 2024-04-08

累計読者数5
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約5時間44分
star総合評価 50/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でも生活でも、気づけば「正しい判断をしなきゃ」とか「間違えたら終わるんじゃないか」とか、妙に肩に力が入ってしまうことがあります。自分の選択に自信が持てないまま、流されるように日々をこなしてしまう感じ。僕もそんな時期が長くて、余裕がないときほど世界の色が急に薄くなるんですよね。 『ビリー・サマーズ 下』を読んでいると、その“余裕のなさ”に風穴が空く瞬間があります。銃や追跡のスリルが中心の物語ではあるのに、読者が保存しているのは、登場人物がふと音楽に手を止めたり、似合わないシャツに悩んだり、危険な場面なのにフランクフルトが転がる様子を見てしまったりという、ごく生活の手触りが戻ってくる場面なんです。混乱の中でも、自分の感覚を取り戻す瞬間ってこういうものだよなと、静かに思い出させてくれます。 さらに、アリスの「永遠が見えるの」という無邪気さや、バッキーの“九月の朝のルックス”という言い回し、あるいは傷や痛みについての静かな告白など、物語の外側で生きている僕らにも触れる言葉が多い。暴力や恐怖を描きつつ、その裏にある“人の壊れやすさ”と“それでも続く日常”が丁寧に書かれていて、読後に少しだけ視界が広がる感覚があります。 派手なカタルシスではなく、混沌の最中でも人としての感覚を失いたくない人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

作家デビュー50周年に放つ、物語愛に溢れる大傑作 キング史上最も美しいラストに涙せよ 狙撃を実行したが結局、司直からも依頼人たちからも身を隠す羽目になったビリー。しかもたまたま、潜伏する家に転がり込んできた若い女性アリスを助けることになってしまった。 いったい何が起きているのか。依頼人は何を狙っていたのか——。ビリーは殺しの仕事の真相に近づくべく、策を練りはじめる。しかし、追い出すに追い出せないままのアリスをどうすればいいのか。執筆途中の小説も気にかかる。物語は急転回から加速して、ビリーの運命は思わぬ方向に動き出す! 事件の真の目的と黒幕とは!? 先読み不能な展開の末に、キング史上最も美しい名場面が——。殺し屋史上最高にカッコいい男の罪と罰、贖罪と復讐。そして物語を読むことと紡ぐことへの愛。巨匠がついに生み出した最高のクライム・ノヴェルに、震撼せよ。
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