ヨムナビ
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

村上春樹

新潮社 / 2010-04-10

累計読者数9
平均ハイライト数 3.1件/人
推定読了時間 約5時間
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 49%

この本について

最近、期待しては落ち込み、がんばっても自分の位置がよく分からなくなることが続いていて、「なんでこんなに疲れるんだろう」と思うことがありました。自分の中で感情の線がぼやけて、何に怒っているのか、何を諦めたのかも曖昧になるあの感じです。 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み返していると、そんな状態を無理に整理しようとしなくてもいいのかもしれないと思えてきます。期待が失望を生むという冷静な視点や、「本来こういうものなんだ」と受け入れる姿勢が、世界の不条理に押され気味のときの支えになる。逆に、自分に同情しすぎると悪い力が入り込んでくるという言葉には、疲れたときほど気をつけたい感情のクセがそのまま描かれていてハッとします。 そして何より、この物語では「自分の手で学んだことだけが助けになる」と繰り返し示されます。人から与えられた意味ではなく、街の揺らぎや静けさの中で自分が読み取ったものだけが芯になる。記憶が不確かでも、立ち位置が見えなくなっても、その感覚を頼りにしていいと言われているようでした。 日常のモヤモヤを言葉にできずにいる人にほど、静かにしみる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

村上春樹の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要