
発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術
中村郁
かんき出版 / 2024-07-10
この本について
仕事でやらかすたびに、自分だけ何か基本装備を落として生きているんじゃないか…と感じる日があります。忘れ物、報告漏れ、気持ちの波。自分では気をつけているつもりなのに、同じところでつまずいてしまう。こういう“自分の扱いにくさ”みたいなモヤモヤ、けっこう根深いんですよね。 この本は、そこを無理に変えようとは言いません。むしろ「できないままの自分」を前提にして、現実的にどう仕事を回すかに徹しています。靴を揃える、書類を全部クリアファイルに突っ込む、電話中は必ずメモを取る。どれもすぐできるのに、効果がはっきり出る工夫ばかりです。また、トラブルが起きた時にまず謝る、弱みは早めに見せる、相手を赦す余白を持つなど、人間関係のつまずき方にも具体的な視点があって、読んでいて肩の力が抜けます。自分を責める方向ではなく、「こうすれば少し楽になるかも」という方向にそっと背中を押してくれる感覚です。 特に刺さったのは、「完璧を目指さない仕組み」と「変わらないためのフラットスイッチ」。がんばれる日のテンションに合わせず、80%を日常にする。元気な自分を演じようとしない。こういう考え方って、実際の生活の質に直結するんですよね。 無理に“普通”に寄せようとして疲れてしまう人。自分の不器用さとなんとか折り合いをつけたい人。そんな人には、静かに沁みる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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