
職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術 ムダに「反応しない」。ムダに「争わない」。
後藤 千絵
三笠書房 / 202303
この本について
職場で急に声を荒らされたり、理不尽に矢面に立たされたりすると、「ちゃんと返さなきゃ」「とりあえず謝った方がいいのかな」と焦ってしまうことが多いですよね。僕も、気づけば相手の機嫌を取るような返し方がクセになっていて、あとから自己嫌悪に陥ることがよくありました。 この本が刺さったのは、頑張って“いい人”でいようとした時ほど、相手に付け込まれやすくなる構造を、具体的な場面で見せてくれるところです。怒鳴られた瞬間に言い返すのではなく、とにかく沈黙と深呼吸で時間を稼ぐこと。曖昧に謝らず、「確認しますので少し時間をいただけますか?」と落ち着いて距離を置くこと。さらに、相手の攻撃そのものに真正面から向き合うのではなく、「そんなふうに思ってたんだね」と軽く受け流して主導権を奪い返すこと。どれも派手さはないのに、実際の現場で効く“現実的な対処”でした。 読んでいて思ったのは、強くなるというより、反射的に反応しない自分を育てる本なんだな、ということです。いい人をやめると言っても性格を変えるわけではなく、「謝りすぎない」「すぐ答えようとしない」という小さなクセを外していくだけ。その積み重ねが、なめられにくいキャラを自然につくっていく感覚でした。 職場での人間関係に疲れている人、特に“反射的に自分を責めがちなタイプ”にはかなり刺さると思います。自衛の仕方を知るだけで、仕事のしんどさってこんなに変わるんだなと実感できた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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