
新装版 アブダクション 仮説と発見の論理
米盛裕二
累計読者数4
平均ハイライト数 7.5件/人
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%
この本について
仕事でも生活でも、理由は説明できないけど「この状況、なんでこうなるんだろう…」と手が止まる瞬間がけっこうあります。演繹や帰納みたいな“正しさのある推論”では整理しきれず、でも何か手がかりがほしいというとき、僕はこの本にかなり助けられました。 『アブダクション』は、パースが提案した“仮説を立てるための第三の推論”を徹底的に解きほぐした本です。可謬性が高くて、論証力も強くない。でも、新しい観念はここからしか生まれない。そう説明されると、普段自分が「とりあえずこう考えてみるか」と仮説を置く行為の価値が、少し違った見え方になります。人工知能の研究がこの概念を取り込み始めているという話もあり、人間の思考そのものをどう扱うかの視点が広がります。 個人的には、「驚くべき事実から仮説へ遡る」という説明がしっくりきました。論理的には誤謬を含むのに、探究の初動としては不可欠。この割り切り方のおかげで、完璧な筋道を作れない時に感じていた後ろめたさが、だいぶ軽くなりました。 新しいアイデアをどうやって生むか、ずっとモヤモヤしている人に刺さる一冊だと思います。
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