
イノベーション思考の本棚
小山龍介
PHP研究所 / 2008-03-14
累計読者数9
平均ハイライト数 27.2件/人
推定読了時間 約2時間31分
star総合評価 76/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 74%
この本について
仕事で「もっと良い案を出したいのに、ロジカルに詰めても行き止まりになる」みたいな瞬間ってありますよね。自分もそこでよく立ち止まってしまうんですが、この本を読んで少しだけ視界がひらけました。原因は思考力が足りないとかじゃなくて、そもそも帰納や演繹では届かないタイプの問いに向き合っていたんだな、と気づけたからです。 本書が面白いのは、仮説推論やシネクティクス、パターンランゲージ、リカージョンなど、一見バラバラに見える思考の道具が「複雑な世界をどう扱うか」という軸でつながっているところです。たとえば、似ているものになりきって考える主観類推法は、机でにらめっこしても出てこない発想を、身体ごと別の視点に連れていってくれる感じがあるし、インテグレーティブ・シンキングの“手を動かしながら視点を変える”という感覚は、企画が行き詰まったときの再起動スイッチとしてかなり実用的です。さらに「黒い白鳥に順応するしかない」という指摘は、不確実な状況で無理に答えを出そうとして焦っていた自分には、妙に落ち着きを与えてくれました。 派手な成功メソッドではなく、複雑さにどう丁寧に向き合うかを教えてくれるので、「考えても考えても、どこか論理だけでは足りない」と感じている人には特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
なぜ日本にはGoogleが誕生しなかったのか。なぜ日本にはルイ・ヴィトンを超えるブランドがないのか。なぜ日本では中高年男性の自殺が異様に多いのか。それは「出る杭」思考がないからだ。頭の使い方が因循的な「おじさんカルチャー」を脱しきれず、新しい価値を創造しようと思わないのである。それでは、グローバル化がリアルになる時代を生き抜くことはできない。いまこそ、画期的なアイデアや技術で社会を変えるイノベーションが必要とされている。イノベーションはよく「技術革新」だと誤解されがちだが、そうではない。新しいアイデアや技術が広まり、新しい価値の体系をつくり、結果として社会全体を変えることを指す。では、日本でイノベーションを実現させるためには何が必要なのか。横並び、視野狭窄、頭の使い方が下手な「おじさんカルチャー」を脱する思考法とは。米国で医学部教授として活躍し、内閣特別顧問も歴任した著者が大胆に語る。 【PHP研究所】
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