
読めば分かるは当たり前? ――読解力の認知心理学 (ちくまプリマー新書)
犬塚美輪
累計読者数10
平均ハイライト数 22.4件/人
star総合評価 67/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 46%
この本について
文章を読んでいて、「頭に入っているつもりなのに、理解できていない気がする」とか、「難しい文章になると急に歯が立たなくなる」とか、そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。自分の読解力って何で決まっているのか、そもそも“読む”とはどういう行為なのか、考えれば考えるほど分からなくなるんですよね。僕もずっとそのタイプでした。 この本がおもしろいのは、読解を“気合”や“センス”で片づけず、頭の中でどんな処理が起きているのかを細かく分解してくれるところです。例えば、文章を読むとは「覚える」と「覚えた情報で考える」を高速で行き来している作業で、そこで使われるのがワーキングメモリだと説明されると、読み疲れの理由がすっと腑に落ちます。複雑な文を最初に単純な構造で仮読みして、途中で解釈を修正している、という話も、自分の“読み直しグセ”が無駄ではなかったと知れて安心しました。そして、物語に感動することがただの情緒ではなく、他者の視点をシミュレーションして共感性まで変えていくという指摘は、読書の時間が自分を少しずつ変えてきた感覚にもつながります。 「読んでいるつもりなのに理解が浅い気がする」「もっと文章を正確に読めるようになりたい」そんな人に刺さる一冊だと思います。読解がうまくいかない理由を自分の能力だけに求めていた頃より、読み方の“地図”を知っている今のほうが、変に落ち込まずに済んでいます。
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出版社による紹介
読解力って? 文章を読んで理解するだけでなく、感動したり、それは違うと思ったりする時の心の動きを紐解き、読解力の本質に迫る。
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