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新・空き家問題 ――2030年に向けての大変化 (祥伝社新書)

新・空き家問題 ――2030年に向けての大変化 (祥伝社新書)

牧野知弘

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star総合評価 45/100
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この本について

実家のことを考えると胸の奥がざわつく、という相談をよくもらいます。自分も似たような感覚があって、「そのうち考えよう」と後回しにしがちでした。でもいざ向き合うと、相続や管理の話は家族の価値観のズレが出やすくて、思っていたよりも現実はシビアなんですよね。 この本を読んで刺さったのは、空き家問題が「地方のどこか遠い話」ではなく、都市部に住む自分たちにも確実に迫っている身近なテーマだという点です。たとえば東京都だけで空き家が約90万戸、その7割が賃貸用という数字は、自分の感覚よりずっと深刻でした。相続が発生してから兄弟が集まり、誰も欲しがらない実家を押し付け合う…そんな場面も、決して他人事ではないと感じます。 読んでいて特に視点が変わったのは、空き家が増える背景に「節税目的の賃貸住宅の乱立」や「実需とは別に動く投資マネー」があるという指摘です。なんとなく“家が高いのは供給が足りないから”と考えていた自分には、土地や住宅がどう循環しないと街が弱っていくのかが腑に落ちました。また、「家は使わないと痛む」という当たり前の事実も、遠方の実家を放置するリスクとして刺さりました。 実家のこれからにモヤモヤしている人や、都市部の住宅事情に違和感を覚えている人には、静かに効いてくる本です。自分と家族の“近い未来”を現実的に考えるきっかけをくれました。

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