
働かないおじさんは資本主義を生き延びる術(すべ)を知っている (光文社新書)
侍留 啓介
光文社 / 2025-02-19
この本について
働いていると、ときどき「この働き方、いつまで通用するんだろう」と不安になる瞬間があります。肩書きや経験年数を積み上げても、なぜか安心しきれない。資本主義の仕組みの上で生きている以上、どこかで“賞味期限”を意識してしまうからかもしれません。 この本は、そのモヤモヤに対して「そもそも資本主義って何だったっけ」という根本の視点を差し出してくれます。難しい理論書ではなく、歴史や経営の具体例から、今の働き方やキャリアの不安を別の角度から見直させてくれるところがありがたいです。たとえば、欧米型資本主義と日本の価値観がどこでズレてきたのかを丁寧にたどる章は、仕事への向き合い方が国の背景に左右されることを実感させますし、「元マッキンゼーも10年経てば通用しない」という話は、自分の肩書きへの依存を少し手放すきっかけになるはずです。 さらに、価格設定やサービス業の構造の話など、一見ビジネス寄りのテーマも、日々の働き方に意外と地続きです。「顧客にどう見られるか」「自分は何を武器にできるのか」といった目線が、資本主義そのものの構造とつながっていたのかと腑に落ちる瞬間が多い本でした。資本主義を生き延びるための指南書というより、今いる場所を相対化させてくれる“地図”に近い気がします。 今の働き方に説明のつかない違和感がある人、キャリアの不安を個人の問題だけで抱え込みがちな人には、とても刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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