
憲法の学校 親権、校則、いじめ、PTA――「子どものため」を考える (角川書店単行本)
木村 草太
KADOKAWA / 2025-02-20
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推定読了時間 約2時間50分
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この本について
学校の校則やPTA、親の方針など、「子どものため」と言われながら当事者である子どもが何も言えない状況って、どこかで引っかかりますよね。自分も、なんとなくおかしいと思いながら、その理由をうまく言語化できずにいました。 この本が効いたのは、「なぜそれが息苦しく感じるのか」を、憲法という土台から丁寧に説明してくれたところです。公教育とは何を目指すべき場所なのか。宗教や思想が入り込むと何が問題なのか。そして、子どもと大人の間にある非対称性を前提に、どうやって子どもの権利を守るのか。抽象的な理想論ではなく、校則や制服、教育虐待、閉鎖的な教室環境など、身近なシーンとつながる視点が多く、頭の中の霧が晴れていく感覚がありました。 特に刺さったのは「民主主義は訓練が必要」という指摘です。意見を言う練習ができない環境で育てば、大人になってから急に社会参加しろと言われても難しい。これは子どもだけでなく、親や教師である私たちにも返ってくる話だなと感じました。憲法は教育費用だけでなく、公教育の質そのものに責任を負う、という整理も、自分の知識の穴を埋めてくれました。 子どもに関わる仕事をしている人、あるいは親や教師として「なんでこんなに学校まわりの議論は噛み合わないんだろう」と感じている人には、かなり刺さると思います。自分の中の基準がひとつ定まり、日々の判断が少しだけしやすくなる本です。
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出版社による紹介
【人生の入口でこそ「使える」法的発想】 校則に法的な拘束力はない/新民法で共同親権を持つ別居親が修学旅行をキャンセルできる?/PTAへの強制入会は無効—— 学校や家庭など特殊な閉鎖空間で起きる複雑なトラブルこそ、「権利」の原則が詰まった憲法に立ち返ることで道筋が見えてくる! 2児の父として悪戦苦闘する憲法学者が、学校や家庭といった閉鎖空間で「教育」の名を借りて子どもに迫る暴力を見抜く。 教育社会学者・内田良氏との特別対談を収録。 「法的発想には、人を公平に扱うためのノウハウが詰まっている。」 「テストというものは、実は「法の支配」の極致なんです。解答があって、答え合わせをする以上、性質的に明文化されざるを得ない。」 「双方向・探求型授業って、優劣をつけて評価することが非常に難しいんです。学生の評価が恣意的になる危険性が常にある。」 「教師や保護者によるいじめの加担は、いじめ防止対策推進法の定義に入っていない。ここは条文の欠陥だと思っています。」 ※巻末特別対談より抜粋 【目次】 はじめに なぜ憲法から考えるのか? 日本国憲法(抄) 第一章 親の権利はどこまでか—— 親権、PTA 第二章 「学校」は何を果たすべきか 第三章 誰が教育内容を決めるのか—— 校則、制服、教科書 第四章 学校を「安全」な場所にするために—— 給食、いじめ 補論 男女別学・男女別定員制と平等権 特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す 内田良(教育社会学者) おわりに 主要参考文献一覧
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