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殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫)

殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫)

五条 紀夫

KADOKAWA / 2025-02-25

累計読者数6
平均ハイライト数 11.8件/人
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%

この本について

日々の生活って、思い通りにいかないことの連続ですよね。真面目に向き合おうとすると、かえって自分の感情がどこにあるのか分からなくなる時もあります。私自身、肩の力が入りすぎて「正しく考えないと」と思い込み、少し疲れていた頃にこの本を読みました。 『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』は、一見パロディのようでいて、実際には“物語をどう読むか”“人生の混沌をどう受け止めるか”という視点をそっと揺らしてくれる作品です。読者が保存していた抜粋を眺めると、奇妙な固有名詞や突然の叙述トリック、古典と現代が混ざり合う語りの滑稽さに惹かれているように感じます。でもその笑いの裏に、登場人物たちの不安や逼迫、そして「恥の多い日々」を抱えたまま生きようとする姿がじんわり滲んでくるんですよね。 個人的に効いたのは、まず“物語の読み方がひっくり返される瞬間”が、自分の思い込みにもそのまま返ってくること。次に、バカバカしさの中に挟まれた真面目な引用や歴史の断片が、混乱した日常を俯瞰するきっかけになること。そして、明るく振る舞いながら心の底では疲れているオサムスの姿に、自分の弱さをそのまま認めてもいいのだと思わせてくれることです。 こんな人に刺さると思います。しんどさをごまかしながら毎日を走り続けているけれど、たまには立ち止まって物語に救われたい人へ。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

邪知暴虐の犯人を捕まえるため、メロスは推理した!
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