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ババヤガの夜 (河出文庫)

ババヤガの夜 (河出文庫)

王谷晶

左右社 / 20190701

累計読者数22
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約2時間1分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 48%

この本について

仕事や生活を続けていると、「この先どう生きていけばいいんだろう」とふと立ち止まる瞬間がありますよね。誰かと一緒にいるはずなのに気持ちは並走しきれなかったり、自分の中に眠らせてきた衝動がときどきうずいたり。穏やかに生きたいはずなのに、どこかで「このままで本当にいいのか」とざわつく。そんなときに読んだのが『ババヤガの夜』でした。 この物語の二人は、愛とか絆とか、綺麗な言葉で説明できる関係じゃありません。でも肩を並べて皿を洗い、犬の話をし、逃げ続けながら四十年分の生活を積み重ねている。その距離感がすごく現実的で、私たちが抱える「答えのない関係」のしんどさとどこか重なります。また、ずっと封じてきた衝動に再び火がつく場面は、自分の中にまだ消えていない“力”みたいなものを丁寧に思い出させてくれます。そして何より、偽物みたいな日々でもちゃんと「自分」でいられるんだと、二人の逃亡生活が示してくれるのが印象的でした。 物語としては激しい場面も多いのに、読後に残るのは静かな肯定です。自分の人生が直線じゃなくても、誰とも分かり合えなくても、それでもやっていける。そんな感覚を思い出したい人に特に届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

惚れたが最期。 誰もが知っている古典作品の性別を変え、ボーイズラブ化した大好評シリーズ第三弾。 ラフカディオ・ハーンの紡いだ名作の数々が、エッジの効いた文体で最注目の小説家・王谷晶の手により、世にも美しく恐ろしいBL怪談として生まれ直す! 凍りつくほどの美男・雪、男たちに辱められる耳なし芳一をはじめ、欲望に取り憑かれた男たちの絶頂と絶叫のBL怪談9篇。 はじめての古典、はじめてのBLにも最適な一冊。 ★初回のみ漫画家・中村明日美子による装画イラストカード封入!★

目次

❖目次 雪と巳之吉(雪おんな) 契り(破約) 男の友情(鮫人の感謝) 男喰い(食人鬼) 琵琶を弾く男(耳なし芳一) 待ち人来たりて(和解) 衝立(衝立の乙女) 狂恋(生霊) In The Cup of Tea.(茶碗の中) 解説とあとがき
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