
クリエイティブ・マネジメント
柴田雄一郎
この本について
新規事業や企画を考えるたびに、「結局どこから手をつければいいのか」「このアイデア、本当にいけるのか」と手が止まることがよくあります。頑張って考えているはずなのに、視点が自分の中だけでぐるぐる回ってしまう感じ。僕もずっとそのループにハマっていました。 『クリエイティブ・マネジメント』は、そのモヤモヤをほどくための“視点の持ち替え方”をかなり丁寧に扱ってくれます。たとえば、アイデアを形にするには「アート思考」「デザイン思考」「ロジカル思考」を行き来する必要があること。そして、それぞれが暴走しないよう、自分の思考を客観視して管理する感覚が大事だという点は、実務に落とすと効き目が大きいです。また、顧客課題・優位性・コスト・スケジュールといった具体的な問いがズラッと並んでいて、考えるべき順番が曖昧なときの道しるべになります。単なるフレームワークではなく、「なぜその問いが必要なのか」まで書いてあるのがありがたいところです。 さらに刺さったのは、共感を起点にしないと本質的な課題にたどり着けない、というくだり。事業をやっていると、どうしても自社の利益や締め切りが頭に浮かびがちですが、他者の視点で世界を見直すプロセスは、結局いちばん自分を助けてくれる気がします。内発的動機の話も含めて、「やらされ仕事だと新しい価値は生まれない」という現実を静かに突きつけてきます。 自分のアイデアが独りよがりになっていないか不安な人、あるいは“考えているのに前に進まない”感覚が続いている人には、かなりしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの51%が集中しています。
読書の順序
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