
カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記 (幻冬舎単行本)
古舘佑太郎
累計読者数4
平均ハイライト数 9.3件/人
star総合評価 57/100
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この本について
最近、これまで大事にしてきた肩書や習慣がふと揺らぐ瞬間ってありませんか。昔は当たり前だった行動が、今の自分にしっくりこない。かといって手放す勇気もない。そんな宙ぶらりんな時間が長く続くと、「自分は何者なんだろう」とぼんやり立ち尽くしてしまいます。 『カトマンズに飛ばされて』を読んでいて感じたのは、著者の迷い方が驚くほど“生活レベル”でリアルだということです。ギターが弾けなくなっているのに、長年の癖でライブに友人を誘ってしまう瞬間の戸惑い。旅先で失敗し、怖がり、でも行動した分だけほんの少し自信が戻ってくる感覚。昨日まで未知だった路地が、今日にはただの生活の一部になっているという変化。読者が保存した抜粋の多くは、この「自分の輪郭がゆっくり変わっていく感触」に反応しているように見えます。 この本が効くのは、何か大きな答えを提示するからではなく、小さな行動や視点の揺れが、結果として自分を前に運んでくれることを思い出させてくれるからです。ままならなさに抗うのではなく、そのまま抱えて動くと、昨日とは違う景色が見える。未知に怯えつつも、進めば光が差す。そんな当たり前を、旅という極端な状況で丁寧に描いてくれます。 自分の“今の立ち位置”に納得がいかない人、変わりたいわけじゃないけどこのままでもいたくない人。そんな人には特に刺さると思います。
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