
読めない人のための村上春樹入門 (NHK出版新書)
仁平 千香子
累計読者数5
平均ハイライト数 14.8件/人
star総合評価 55/100
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check_circle推定完走率 33%
この本について
仕事でも生活でも、つい「正しい結論」を急いでしまうときがあります。情報は多いのに、自分の判断に自信が持てない。周りの基準に合わせているだけじゃないか、とふと不安になる。村上春樹の小説もなんとなく難しそうで、どこから入ればいいのか迷ってしまう。たぶん、そんなモヤモヤを抱えた人ほど、この本は腑に落ちると思います。 印象的なのは、小説を「結論を急がせないための装置」として扱っている点でした。村上作品に登場する人物が、恐怖や怒りから距離を置き、柔らかさを取り戻していく姿が、こちらの思考の硬さにも気づかせてくれます。また、社会が求める「三安」や、生産性一辺倒の価値観に流されがちな私たちに対して、自分の選択を自分の手に戻すとはどういうことかを具体的に描いてくれるのも大きいところです。読んでいるうちに、自分の中の「締めつけていた糸」が少しゆるむような感覚があります。 村上春樹の入門書というより、自分の思考を整えるための読書の入り口として読める一冊でした。特に「なんとなく生きてしまっている気がするけれど、本当はもう少し丁寧に選びたい」と感じている人には、静かに効くと思います。
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出版社による紹介
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