
若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)
村上春樹
累計読者数14
平均ハイライト数 10件/人
推定読了時間 約5時間1分
star総合評価 56/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 43%
この本について
小説を読んでいて、なぜか途中で気持ちがすっと離れてしまうことがありませんか。あるいは「良い文章って何なんだろう」と考えながらも、答えが霧の中にあるまま読み続けてしまう感じ。僕自身もずっとそこで迷っていて、この本を手に取ったとき、ようやく少しだけ目の焦点が合ったような気がしました。 村上春樹が、自分の中の「創作本能」を手がかりに短編を読み解いていく姿勢は、読者としての視点にもそのまま応用できます。技巧よりも、どこに心がざわつくかを丁寧に拾えばいいんだ、と肩の力が抜けるんです。また、綺麗にまとまった作品が必ずしも心に残るわけじゃないこと、むしろ不器用さや破綻寸前の“揺れ”にこそ物語の芯が宿ることを、具体的な作家や作品の話を通して示してくれます。そして、作家が本当に汗をかいた部分ほど表には出ないという指摘は、読者として作品に向き合うときの態度も静かに変えてくれます。読みながら、こちらの感情の方が先に動き出す瞬間が増えるというか。 小説に「正解」を求めるより、まず自分の感受性を信じたい人に刺さる本だと思います。読書に行き詰まったとき、もう一度ゆっくり物語と向き合うための深呼吸みたいな一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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出版社による紹介
戦後日本の代表的な作家六人の短編小説を、村上春樹さんがまったく新しい視点から読み解く画期的な試みです。「吉行淳之介の不器用さの魅力」「安岡章太郎の作為について」「丸谷才一と変身術」...。自らの創作の秘訣も明かしながら論じる刺激いっぱいの読書案内。
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