
強い組織は違いを楽しむ CQが切り拓く組織文化
宮森千嘉子 and デイヴィッド・リヴァモア
日本能率協会マネジメントセンター / 2025-04-28
この本について
組織の中で「心理的安全性は大事だと思うけど、正直な意見が出なくなる瞬間がある」「多様性を活かしたいけれど、実際は摩擦のほうが目につく」──そんなモヤモヤってありませんか。自分もチームで議論が空回りするときに、何が足りないのか言語化できずに悩んでいました。 この本が教えてくれたのは、安心して話せる空気だけでは不十分で、知的誠実性という“もう一歩踏み込む姿勢”が欠けていると、違いから価値が生まれないという現実でした。心理的安全性と知的誠実性はどちらかを選ぶものではなく、そのバランスが崩れると一気に対話が弱くなる。さらに、そこに橋をかける力としてCQという概念があるのだと知ると、日々の会議で起きている小さな違和感の理由が少し整理されました。 個人的に一番効いたのは、多様性を扱うときに「自分がしてほしいことを相手にする」のではなく、「相手が望むことに合わせる」プラチナルールの考え方でした。価値観の重なりだけを見ていると、重なっていない部分に眠るアイデアや可能性を見落としてしまうという指摘も、実務の場面にかなり刺さります。組織側がパーパスを“発見するもの”として扱う姿勢や、リーダー自身が複数の“メガネ”を持つ必要性も、会社の空気づくりを考えるうえでヒントになります。 チームでの対話が形骸化していると感じる人や、多様性の扱いに疲れ始めている人には特におすすめです。自分の感覚を言葉にしてくれるような内容が多く、読んだ後に人との向き合い方を少し調整したくなる一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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