
CROの流儀 人・サービス・売り方を変え提供価値と収益を最大化する
大西 俊介
日経BP / 2025-06-06
この本について
仕事をしていると、「現場の感覚と経営の期待がどうしてもズレる」「顧客の本音に届いていない気がする」「組織の仕組みが自分の動き方と噛み合わない」みたいな、小さくない違和感が積み重なることがあります。自分の努力の問題ではなく、そもそもの“売り方”や“向き合い方”の設計に原因があるのでは、と感じる瞬間です。 この本を読むと、まさにその部分の視点が変わります。たとえば、経営層に届く提案をつくるには何が必要なのか、顧客専任モデルがどう機能し得るのか、データドリブンで売上と組織の風通しを同時に整えていくとはどういうことなのか。著者が富士通で実際にやってきた施策が具体的に描かれていて、机上の理論ではなく「こういう場面でこう決めた」という実務の温度がそのまま伝わってきます。読んでいるうちに、自分の現場でも何を変えると本質に近づけるのかが少しずつ輪郭を持ち始めます。 特に響いたのは、顧客と仲良くなるだけでは経営課題に届かないという指摘や、トップアプローチの重要性を“精神論ではなく構造”として語っているところです。個人の頑張りを責めるのではなく、仕組みと役割の再設計で状況を変えていく姿勢が一貫しています。 営業やコンサルの立場で「顧客の本質的な課題に向き合いたいのに、今のやり方だと難しい」と感じている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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