
赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか~ヒトに備わる驚くべき能力~ (光文社新書)
奥村 優子
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この本について
子どもと接していると、「どこまで手助けすべきなんだろう」「どう声をかければ、その子の力をつぶさずに済むんだろう」と迷う場面が多いですよね。自分も甥っ子や友人の子と関わるときに、つい正解を求めすぎて空回りしてしまうことがあります。 この本を読んで救われたのは、赤ちゃんや子どもが“受け身の存在ではない”ことが、具体的な研究を通して見えてくるところです。たとえば、能力ではなく行動を褒めることで不正をしなくなる話は、子どもが評価よりもプロセスを大事にしている証拠のように思えますし、誰から学ぶかを自分で選んでいるという研究は、大人が思っている以上に子どもが主体的だという事実を教えてくれます。また、視線や声かけといったほんの小さな手がかりだけで、赤ちゃんの学びのスイッチが入るというのは、自分の関わり方を少し変えるだけでも影響があるのだと感じられて、肩の力が抜けました。 子育てや教育の専門家でなくても、「子どもとどう向き合えばいいのかに正解が見えない」と感じている人にはすごく静かに効いてくる一冊です。大きなノウハウを教えてくれるというより、「子どもはすでに多くの力を持っている」という前提に立てるようになる本でした。
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