
テクノ専制とコモンへの道 民主主義の未来をひらく多元技術PLURALITYとは? (集英社新書)
李舜志
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この本について
最近、「AIに負けないスキルを身につけなきゃ」と焦ったり、「このまま努力しても意味があるのかな」と不安になること、けっこうあると思います。僕自身、子どもの教育とかキャリアの選択で迷うたびに、テクノロジーの速さに気持ちが追いつかなくなる時があります。 この本が面白いのは、「教育すれば生き残れる」という前提そのものをいったん横に置きつつ、じゃあ何を軸に未来を考えればいいのかを丁寧に描いてくれるところです。たとえば、AIが高度な仕事すら奪う可能性を冷静に示しながらも、「個人の価値は他者と分かちあうことで高まる」という視点に置き直してくれる。さらに、国家や企業がテクノロジーを握るとどうなるかを具体例で示し、逆に自律・分散的な協働がどう機能するのかを台湾のケースなどから見せてくれます。読み進めていくと、「どうすればちゃんと未来に参画できるのか」という問いが、ちょっとだけ輪郭を持ちはじめます。 全体として派手な解決策が提示されるわけではないけれど、「巨大テックに押しつぶされる側」にならないために、何を手がかりにすればいいのかを考えるヒントが多い一冊です。テクノロジーに振り回されている感覚が強い人にほど刺さると思います。
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