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心にとって時間とは何か (講談社現代新書)

心にとって時間とは何か (講談社現代新書)

青山拓央

講談社 / 2019-12-11

累計読者数4
平均ハイライト数 153.3件/人
推定読了時間 約2時間49分
star総合評価 71/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事の途中でふと「今って何なんだろう」とか、「あの選択が原因だったのかどうか、結局わからないまま進んでるよな」と、変に足が止まる瞬間がありませんか。考えても答えが出ないのに、頭の片隅にずっと残り続けるあの感じです。 この本は、そこに直接“正解”をくれるわけではないんですが、悩みの向きが少し変わる感覚があります。たとえば、原因を一つに決めきれないのは、私たちの認識の構造上そもそもそういうものなんだ、と整理されると、過去を反省材料として扱う時の力の入れどころが少し変わります。また、「今」に注意を引き戻すことの意味が、精神論ではなく実践的な話として語られるので、日常のどこで使えるのかがイメージしやすい。さらに、未来の自分との関係を扱う章は、自己管理とか意思決定の「気持ちのずれ」をどう扱うかにヒントがあり、読みながら自分の中の時間の感覚を見直すことになると思います。 哲学書ではあるんですが、未踏の地を探検している記録のように書かれていて、著者自身も「完璧じゃない」と言いながら旗を立てようとしている。その距離感がちょうどよくて、難しい話を読んでいるのに変に構えないで済みます。 「過去・現在・未来のつながり方にしんどさを抱えている人」にとっては、かなり刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

何が分からないかが分かる――、これは素晴らしい技能と言える。ある学問分野において何が分かっていないのかを正確に説明できるのは、その分野を相当に理解している人だけだ。 本書では、「心にとって時間とは何か」がどれだけ未知であるのかを探る。私の専門は哲学だが、哲学だけでなく科学についても、さまざまな知見を参照していこう。だれにも分かっていないことを謎としてうまく描き出すには、それがどのような知識によって囲まれているかを示さなくてはならない。私たちの知識の地図に、未踏の地の「輪郭」を描き込んでいくわけだ。 あとで改めて言い添えるが、私はこの目的のために、章ごとに違うサブテーマを定めた。〈知覚〉、〈自由〉、〈記憶〉、〈自殺〉、〈SF〉、〈責任〉、〈因果〉、〈不死〉という、各章の章題がそれにあたる。つまり、少なくとも八つの謎が本書には描き出されており、それらの不思議さや面白さ、そして、一つの謎から別の謎への道が見えてくる高揚感とが、私なりの言葉で綴られている。 第一章 〈知覚〉――時間の流れは錯覚か 第二章 〈自由〉――私はいつ決めたのか 第三章 〈記憶〉――過去のデッサンを描くには 第四章 〈自殺〉――死ぬ権利は、権利なのか 第五章 〈SF〉――タイムトラベルは不可能か 第六章 〈責任〉――それは、だれかのせいなのか 第七章 〈因果〉――過去をどこかに繋ぐには 第八章 〈不死〉――死はいつまで続くのか 8つのテーマと謎を手がかりに、「心と時間の不思議」に迫る!
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