
ラブカは静かに弓を持つ (集英社文庫)
安壇美緒
集英社 / 2022-05-02
累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約4時間16分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%
この本について
仕事でも趣味でも、ひとりで抱え込んでいると気づかないうちに視野が狭くなって、「自分だけ足踏みしているのかも」と落ち込む瞬間があります。頑張っているつもりなのに成果が出ない時ほど、何をどう変えればいいのか分からなくなるんですよね。 『ラブカは静かに弓を持つ』を読んでいて印象的だったのは、独学ではどうしても見えない“癖”や“壁”に気づかせてくれる場面が多いことでした。練習量に比例しない行き詰まりは、自分の努力不足ではなく、外の視点が欠けているだけかもしれない。そう思わせてくれるシーンが何度もあります。さらに、想像力が音楽に命を与えるように、こちら側の捉え方ひとつで世界は大きく変わるという描写が続いていきます。自分の不信がつくる“透明な壁”に気づくと、恐れていたものがただの幻だったと腑に落ちる感じもありました。そして、結局のところ日々の反復が身体を変えていくという、地に足のついた視点も同時に示されます。このバランスがとても現実的です。 予想外の出来事ばかりが起きる日常の中で、自分の立ち位置が分からなくなった時。そんな時にそっと背中を押してくれる物語です。「努力しているのに前に進めない気がする人」に特に刺さると思います。
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出版社による紹介
【2023年本屋大賞第2位】 【第25回大藪春彦賞受賞】 【第6回未来屋小説大賞第1位】 【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】 深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。 暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。 限られた文字数では、語りきることなどできません。 この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。 まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。 ――斉藤壮馬さん(声優) その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。 内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。 たとえその前提が裏切り行為であったにしても。 ――篠田節子さん(作家) 優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。 嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、 書き手の筆に嘘がないからだろう。 〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、 〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。 ――村山由佳さん(作家) 武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。 傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。 『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説! 少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。 ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。 目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。 橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。 師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
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