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真犯人はこの列車のなかにいる (ハーパーBOOKS)

真犯人はこの列車のなかにいる (ハーパーBOOKS)

ベンジャミン ・スティーヴンソン and 富永 和子

ハーパーコリンズ・ジャパン / 2025-09-25

累計読者数3
平均ハイライト数 15.3件/人
推定読了時間 約5時間30分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

なんとなく日常がうまく噛み合わないときってありますよね。人の本音が読めないとか、空気だけが先に動いてしまう感じとか。仕事でも私生活でも、もう少し「他人の思考の裏側」をのぞけたら楽なのに……と思う瞬間、けっこうあるはずです。 『真犯人はこの列車のなかにいる』は、そんなモヤモヤをちょっとだけ面白い角度にねじってくれる本でした。事件自体はもちろんフィクションなんですが、登場人物のズレた思考や勘違い、言外に漂う空気の読みちがいが妙にリアルで、他人を見るときの「観察の粒度」が勝手に鍛えられます。服装で虚勢がわかるとか、席を移動するほんの一瞬に感情がにじむとか、そういう細部の描き方がやたら刺さるんです。 もうひとつ良かったのは、語り手自身も完璧じゃないところ。推理作家なのに人間関係では普通に迷うし、嫉妬もするし、時々無茶な解釈もする。その不器用さごと読めるので、「外した推理も含めて、人を見るってこういうことだよな」と落ち着く瞬間がありました。豪華列車ザ・ガンの空気感も効いていて、閉ざされた空間での観察って、現実の職場や家庭でもあるなと妙にリンクします。 人間関係の“見えないところ”にいつも引っかかる人、あるいは自分の読みのクセをちょっと客観視してみたい人には特に響く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の 著者最新刊! 伏線だらけの謎解きミステリー 豪華列車で起きた連続殺人。 容疑者は乗客全員。 ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密を抱えていそうななか、やがて次なる殺人が起こり……。 型破りで、驚くほどの独創性。ひねりに満ちた伏線の数々がこれでもかと張り巡らされている。あらゆる期待を裏切らず、風刺とスリル、読む喜びをもたらしてくれる傑作。——Crime Time 『オリエント急行殺人事件』に見事なユーモアをくわえた快作。前作“Everyone in My Family Has Killed Someone(『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』)”を超える完成度の高さ。——The Times / Crime Book of the Month +++++++++++++++++++ 推理小説を書くルールは簡単だ。超自然現象はなし、思いがけない双子の登場はなし、犯人は物語の前半に登場させなくてはならない。 また、犯人は物語の筋に影響を与える人物でなければならない。これは重要な点だ。「犯人は執事でした」でまかりとおる日々は過去のもの。フェアな小説の犯人にはちゃんと名前がある。しかも、その名前は頻繁に登場しなくてはならない。その点を証明するため、本書には、あらゆる形を含めて、犯人の名前はここから135回出てくることを前もって知らせておこう。 読者諸君はすでに気づいているかもしれないが、ぼくはこの種の小説で活躍する探偵もしくは刑事よりも少々言葉数が多い。だが、それはぼくがきみたち読者に何ひとつ隠さずに告げるためである。なんと言っても、本書はフェアな推理小説なのだから。(本文より抜粋)
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