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苦痛の心理学:なぜ人は自ら苦しみを求めるのか

苦痛の心理学:なぜ人は自ら苦しみを求めるのか

ポール・ブルーム and 夏目 大

累計読者数5
平均ハイライト数 15.4件/人
star総合評価 57/100
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この本について

最近、「自分ってそんなに不幸じゃないはずなのに、妙に満たされない」とか、「周りが幸せそうに見えすぎて焦る」とか、そんなモヤモヤを抱えている人が多い気がします。僕自身も、今の生活に致命的な不満があるわけじゃないのに、どこか釈然としない時期がありました。 この本は、そういう“説明しづらい満たされなさ”に対して、正面から向き合う視点をくれます。まず、人は他人の幸福を実際より低く見積もりがちだという話が出てきます。自分だけ取り残されているように感じるのは、案外よくある錯覚なんだと知るだけでも、少し肩の力が抜けました。また、人間は快楽だけを求めているわけではなく、あえて苦しい道を選ぶことがある、という指摘が続きます。子育ての大変さを知りつつ、それでも人生の中心に置く人が多いという例は、日々の選択の意味を考え直すきっかけになりました。 さらに興味深いのは、「適切な苦痛」は未来の喜びの土台になるという視点です。苦しさそのものが無意味ではなく、後から振り返ったときに自分の輪郭をつくっている場合がある。僕も仕事で大変だった時期を思い返すと、まさにそうだなと思います。苦痛=避けるべきもの、という単純化された考え方から一度離れてみると、自分の行動の理由が少し整理される気がします。 「なんとなく生きづらい理由が言語化できずにいる人」に刺さる本だと思います。

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