
薄氷の踏み方 時代に塗りこめられないために
甲野善紀、名越康文
PHP研究所 / 2008-11-01
累計読者数4
平均ハイライト数 13件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
最近、時間が細切れになって、自分の人生を「通し」で感じられないことって多くないでしょうか。仕事も人間関係も流動的で、出会いは増えているはずなのに、どこか物語から切り離されたような感覚が残る。自由はあるのに落ち着かない、そんなモヤモヤを抱えたまま日々を回している人は多いと思います。 『薄氷の踏み方』は、そのモヤモヤに直接答えをくれるというより、「なぜ現代がこんなに生きにくく感じられるのか」を丁寧に言語化してくれる一冊です。たとえば、自分の願いが叶うほど「人生の税金」がかかる、という感覚。成功したはずなのにどこか虚しい、という経験を説明する言葉として妙に腑に落ちました。また、「自由は最大の苦痛」という言葉も、選べる時代のしんどさをやっと掴めた気がします。さらに、古い器を手に取ったときに「一つの国の形が見える」と語る場面は、文化や連続した時間に触れることが、実は心の安定につながっているという視点を教えてくれました。 何かを変えるためのノウハウ本というより、今の自分の感覚に「それでいい」と言ってくれる本です。特に、現代の速さに置いていかれているような感覚がある人には、静かに深く刺さると思います。
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出版社による紹介
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