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深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)

深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)

沢木 耕太郎

新潮社 / 2020-08

累計読者数4
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも生活でも、「世界をちゃんと見られているのか」と不安になることがあって。自分の価値観の外側にあるものを前にしたとき、つい理解できる範囲だけで判断してしまう癖が抜けなかったりします。そんなときに思い出すのが『深夜特急3』で描かれるインドやネパールの風景でした。 この本が効いてくるのは、異文化の珍しさではなく、著者がただ“目の前の現実”をそのまま受けとめる姿勢にあります。ベナレスで生と死が同じ空間に並んでいる描写は、世界は本来きれいに分けられないものだと静かに教えてくれます。カルカッタで、一歩歩くだけで一生分の光景に出会うような圧倒的な密度に触れる場面は、私たちが普段どれだけ均質な世界だけを見ようとしているかに気づかせてくれました。そして、「ありがとう」や「すみません」が使われないというエピソードを読むと、当たり前の言葉さえ文化によってまるで意味が変わるのだと実感します。 この本は旅の興奮を語るよりも、「自分の枠をちょっと外してみたい人」にそっと寄り添う一冊です。読むと、世界を理解した気でいる自分に少し風が通るような感覚があって、無理に前向きにならなくても、ただ視点がひとつ増えるだけで日常の景色が変わるんだなと思えてきます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

風に吹かれ、水に流され、偶然に身をゆだねる旅。そうやって“私”はマレー半島を経て、やっとインドに辿り着いた。カルカッタでは路上で突然物乞いに足首をつかまれ、ブッダガヤでは最下層の子供たちとの共同生活を体験した。ベナレスでは街中で日々演じられる生と死のドラマを眺め続けた。そんな日々を過ごすうちに、“私”は自分の中の何かから一つ、また一つと自由になっていくのだった。文字拡大増補新版。「あの旅をめぐるエッセイ」を新たに収録。

目次

インド・ネパール
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